WordBench京都 in 舞鶴を開催しました!

普段は京都市内で行われているWordPressコミュニティの勉強会「WordBench京都」ですが、今月は趣向を変えて京都北部の舞鶴で開催いたしました。

2017年10月21日(土)、舞鶴市総合文化会館内の研修室での開催です。
当日は近くの「舞鶴赤れんがパーク」で「赤れんがフェスタ」というイベントが行われており、非常に多くの人で賑わっていました。

(私の愛犬、黒柴犬の「かのこ」も参加しました)

話の始まりは、5月のWordBench京都の懇親会で、モデレーターの岡本さんから『今度舞鶴でやりましょうよ』と言われたことでした。
その後、8月のWordBench京都の懇親会でなぜか『次は舞鶴だー』みたいな話が盛り上がって、その場で参加者を8人ほど押さえてしまい、ようやく10月の開催にこぎつけました。

実は10月は前の週に京都市内でWordBench京都がすでに開催されていて、1か月に2回開催という異例の事態だったのですが、in 舞鶴には京都北部の舞鶴・宮津・福知山からも6名ほどの参加があり、京都だと行きづらいが舞鶴なので来てみたという方もおられて舞鶴でやった意義があったと思っています。

それでは、当日のセッションなどを振り返ってみたいと思います。

黒い画面苦手なデザイナーに捧げる、(ほぼ)Dreamweaverだけで行うWordPressテーマ開発

最初のセッションは私のWebデザイナー向けセッションです。

Dreamweaverは、登場した1990年代後半ではデファクトスタンダードのWeb制作ツールでした。
しかし、その後のWebの高度化・複雑化により分業が進み、Dreamweaverは時代にそぐわないアプリとなりつつありました。
今どきのCMSの制作ではデザインを行う際にも、ローカル開発環境・タスクランナー・バージョン管理・高機能なコードエディターが必要となっています。
そんな中、一時期は「オワコン」と言われたDreamweaverが2017年のアップデートで劇的に変化し、今どきの機能を備えるアプリに進化しつつあります。

また、最近話題の「Local by Flywheel」と組み合わせ、GUIだけで作るローカル開発環境のデモも行いました。

DreamweaverがRebootしたことから、Dreamweaverと共に「オワコン」になりかけていたデザイナーもRebootしようよ! というのが、このセッションで言いたかったことでもあります。

WordPressとJavaScriptではじめる音声コミュニケーション入門

続いては岡本秀高さんの音声コミュニケーションのセッションです。

先日の「WordCamp Kyoto 2017」で、焼き鳥屋さんの空席情報を音声で更新するという大変面白いLTを見た方もおられると思いますが、最近になって、急に家庭用の音声コミュニケーション端末の話題が増えてきたように思うのは私だけでしょうか?

岡本さんのセッションで紹介されている「Amazon Alexa」は、AmazonのAI(人工知能)で、音声によるコミュニケーションが特徴です。
すでにアメリカ・イギリス。ドイツではAlexaに対応した「Amazon Echo」という音声端末が発売されています。

そうそう、飼い鳥のヨウムがこれを使ってAmazonで買い物をしたという衝撃的なニュースはご存知でしょうか?

ペットのヨウムがネットで買い物 飼い主の声まねてAIスピーカーで注文 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News 

音声を扱うなんて難しそうですが、難しいところはAlexaが処理してくれるので、実際は思った以上に簡単にできるそうです。
まだまだ先の話なのかなと思っていましたが、年内には日本でも「Alexa」と「Amazon Echo」が登場するらしいので、アンテナは張っておいたほうがよさそうです。

地元のサイト定期訪問、「お、ここWordPressやんけ!」

続いては小西大祐さんのセッション。

京丹後市出身の小西さんは現在京都市在住ですが、ちょくちょく京都北部のWebサイトを見てまわっておられるそうです。
その際に、chromeおよびFirefoxの拡張機能「Wappalyzer」を使ってどんな技術で作られているのかを調べたりするので、その中で『あ、WordPressだ』って気づいたサイトをいくつか紹介していただきました。
中には最新バージョンに更新されていなかったりするようなサイトがあったりもして、内情を知る参加者から話が出たりなどもしていました。

WP REST API と Amazon Polly で ブログをストリーミング配信

本日2つ目の音声コミュニケーションネタ。
鎌田遼さんのWordpressの記事を音声読み上げするという話です。

以前、京都大学舞鶴水産実験所に勤められていたことで今回の舞鶴開催の一つのきっかけともなった鎌田さんですが、滋賀県にある自宅から舞鶴以外にも和歌山など遠方に勤務されていた期間が長く、車を運転する時間が非常に長かったことから、運転中にブログが読めないかと思ったのがキッカケとのこと。
私も車の運転の時間って何かもったいないような気がしていて、こういうのが実用化されたらいいなと思いました。

「Amazon Polly」を使用した読み上げデモを行っていただきました。
Bootstrapを「ブートすとらっぺ」と読み上げたりするのもご愛嬌(笑)

deployerのご紹介

続いては角田一平さんの、デプロイツール「deployer」のセッションです。

PHP製でcomposerで簡単にインストールできます。
他のツールとの連携も多彩です。

私はデプロイの際は、当然Dreamweaverの同期コマンドでやっているわけですが(笑)、そういう手動デプロイとは違って、世代管理出来たりロールバック出来たりというのはいいですよね。
サーバー間順次処理というのも便利そうです。
レシピ作るのもそれほど難しくなさそうなので、知っておいても損はないかなと思いました。

WordPress案件をやる機会ほとんどないけど、続けてる理由

本日最後のセッションは、ミスミタクマさんのLT(?)でした。

実はWordPressのコミュニティに参加されている方々の中で実務ではほとんどWordPressを使わないという方の割合は結構高くて、今回の参加者でも「WordPressで飯を食ってる」っていう方はほんの数人でした。

それでもWordPressのコミュニティに積極的に参加する理由は何なのか?

WordPressのコミュニティって、他のIT系のコミュニティと比較して、とにかく広がりが半端ないんです。
WordPressを軸としながらも、Movable Type、concrete5、Drupal あたりの話は普通に出てきます。
エンジニアだけでなく、デザイナー、ディレクター、営業、そして運用者もいます。
Web制作だけでなく、サーバーなどのインフラもあれば、ECから仮想通貨、そして今回多く出てきた音声コミュニケーションと、 WordPressコミュニティに関わることであらゆる事柄に触れることができるんです。

「WordPressがパブリッシングの民主化というミッションを掲げていること」が、そういったコミュニティの雰囲気を作り出しているのかもしれません。

ていうか、まぁ、単純に「楽しいから」ですけれどね。

まとめ

そんなわけで、いつもとまったく違う環境で行われた「WordBench京都 in 舞鶴」。
登壇者は「いつものWordbench京都」という感じではありましたが、京都北部の方の参加が多く、こういった勉強会にほぼ初めて参加される方もいらっしゃいました。

『セッションの内容は高度で理解できないところがあったけれど、こういった勉強会が舞鶴でできるということ自体が良かった、またやってほしいし、これをキッカケに京都での勉強会にも参加したい』というお話もいただけて、本当に嬉しかったです。

懇親会は、五条朝日の「瓦(いらか)」で行いました。
魚も食べられて、意外に安くて、良いお店でした。
舞鶴のWeb制作事情のぶっちゃけ話とか、ブログでは絶対に書けない話も出てきて、こちらも大変有意義な時間を過ごせたと思います。


今回ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
残念ながらキャンセルとなってしまった方々、また近々やりたいと思いますので、その時はぜひご参加くださいね。

この記事を書いた人

川井 昌彦
川井 昌彦
FAシステムメーカー、国内最大手印刷会社製版部、印刷・ウェブ制作会社を経て、家庭の事情で実家に帰省して独立
現在はフリーランスと制作会社シニアディレクターのマルチワーク
ウェブ制作のほぼ全般を見渡せるディレクター業務が主だが、デザイン・コーディングも好き

1997年ブログ開設
WordPressコミュニティには2011年から参加
WordCamp Kansai 2016 セッションスピーカー
WordCamp Tokyo 2023 パネルディスカッションパネラー
WordBench京都、WordBench神戸、WordPress Meetup八王子など登壇多数

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