※この記事は、「脳みそ溶かされた音楽 Advent Calendar 2017」の最終日の記事です。
最終日ともなるとほとんどネタが出尽くしている感じもするのですが(笑)、気にせず行きたいと思います。
私の2017年ベスト3は、こちらです!
目次
第3位 「青空のラプソディ」/ fhána
「小林さんちのメイドラゴン」OP。
MVがYouTubeに公開されたのが今年の1月で、12月25日現在で再生回数1600万回を超えています。
凄い!
(2021年11月現在、4200万回を超えています! どこまで伸びるんだ? 凄すぎる!)
プロヂューサーから『今までのイメージを振り切れるならいい話がある』と言われて作られた曲だということで、それまでの殻を破りながらもfhánaらしさがちゃんと残ってて良いです。
このMVは「小林さんちのメイドラゴン」という作品名と、メンバー3人が秋葉原のメイド喫茶で語り合ってfhánaが結成された・・・というエピソードをかけて作られたんです。
(ちなみに、fhánaというバンド名は京アニ制作のアニメ「CLANNAD」から影響を受けてます)
そのエピソードを知っていたファンはもう初っ端からニヤリ。
そしてメイド服のtowanaさんは破壊力抜群!
この格好で『ちゅちゅいえーぃ!』ってやられたら脳みそ溶けますよね。
(なお、towanaさんはfhána結成当時はゲストボーカル。残念ながらメイド喫茶で働いていたわけではありません。念のため)
このMVが公開されたときはちょうど「逃げ恥」の恋ダンスが流行っていた頃なので2番煎じかと思っていたんですが、そうではなくて、ハルヒの「ハレ晴レユカイ」のオマージュなのだそうです。
なので、2017年の「アニメロサマーライブ」の1日目にSOS団が出てきて「ハレ晴レユカイ」をパフォーマンスしたとき、リーダーの佐藤さんはかなり感激してたようですよ。
2日目のfhánaのステージでは、この曲のときにi☆Risとスフィアまで出てきてみんなでダンスしてて、とっても楽しそうでした。
fhánaが初の京アニ作品主題歌で“踊った”理由「ダンス・ミュージックには主役がいない」 – Real Sound|リアルサウンド
http://realsound.jp/2017/02/post-11199.html
第2位 「ワンダードライブ」/ ORESAMA
「青空のラプソディ」を聴いたときは、『2017年のベストはこれで決まりだな』と思っていたんですが、4月に脳天を撃ち抜かれるような曲に出会ってしまいました。
「アリスと蔵六」OPのこの曲です。
とにかくアニメのOPの出来が良くて、画面もポップでちょっと80年代テイストを感じるキラキラした音楽がとっても楽しげなのですが、物語を知っていればこれがただ楽しいだけのOPではないことがわかります。
「アリスと蔵六」は、超能者である主人公の紗名が研究所を抜け出して初めて外の世界に触れていく中で、頑固爺の蔵六と出会って大きく運命が変わっていく物語。
絵柄とは裏腹に、かなりシビアなストーリーが展開されます。
『曖昧な感情は丸めて捨てていくよ』
『誰かの夢なんかじゃないこの道を』
『鏡よ鏡、私、世界を変えたいの』
「ワンダードライブ」の歌詞はORESAMAのボーカル ぽんさんが書いているのですが、主人公の紗名ちゃんが書いたのかと思うくらい彼女の心情に寄り添っていて、軽快で楽しげな曲が健気さや決意を感じさせて思わず涙が出てきてしまいます。
『こんな素敵な曲を作るORESAMAってどんなバンドなんだろう?』と思って、私はネットでいろいろ調べてみました。
そして、すごい偶然がこの曲を作ったのだということを知ります。
ORESAMAのデビューは2014年。
しかしトラブルでわずかシングル1曲を発表したのみで契約が終了してしまいます。
失意の中、インディーズで活動を続け、音楽アプリ「nana」でひたすら歌い続ける中で、ようやく巡ってきたメジャー再デビュー。
それが「アリスと蔵六」のOPだったんです。
当時のORESAMAの境遇が「アリスと蔵六」の内容と重なっていて、書かれた歌詞は主人公の紗名ちゃんの心情でもありORESAMAの心情でもある・・・
そう思ってMVを見ると、楽しそうにダンスしているぽんさんを見て『頑張ったね。良かったね』って自然と涙が出てくるのは、私がおじさんになって涙もろくなったからではないと思います。
ORESAMAが語る再起の物語、葛藤し再デビューを果たすまで – インタビュー : CINRA.NET
https://www.cinra.net/interview/201705-oresama
第1位 「ステップアップLOVE」/ DAOKO×岡村靖幸
適当にYouTubeを自動再生で流してたら、イントロで『?? なんだこれ? えっ?DAOKO? あれ?岡村靖幸?』ってなっていきなりハマったのがこの曲。
曲はいいし、アレンジは最高だし、ボーカルもラップも言葉の選びかたが全部カッコいい!
特にDAOKOのラップ『もっと見たい近くの瞳の おっくのおーく』ってところで、完全に脳みそ溶かされました。
岡村ちゃんのダンスもキレッキレ。
とにかく画面が全部もうどこをとっても素晴らしすぎる。
MVのダンスがやたらカッコイイと思ってたら、振り付けはあのMIKIKO先生。バックダンサーはELEVENPLAYなんです。
MIKIKO先生は皆さんご存知ですよね?
私の大好きなPerfumeやBABYMETALの振り付けをはじめ、星野源の「恋ダンス」、リオ五輪閉会式の演出などで、今や日本を代表するコレオグラファーです。
この曲はアニメ「血界戦線 & BEYOND」のEDで、毎回エンディングにイントロが被さる演出もこれはこれでカッコイイです。
DAOKOって「血界戦線」の1期のファンらしくて、ちゃんとアニメに寄り添って作っているのも好感が持てますよね。
さらにDAOKOは岡村靖幸のファンということで、彼女からのオファーで実現したのがこのコラボ。
特にアルバム「家庭教師」が好きらしいと知って、すべてが腑に落ちました。
アルバムの8曲目の曲名は「ステップ UP↑」だし、MVの初っ端でDAOKOがロングシュートを決めるのは「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」のオマージュ。
そして、通常盤のカップリングには「カルアミルク」のカバーが収録されてるんです。
ちょっといろいろ詰め込み過ぎじゃない?(笑)
でも、そういうことを何も知らなくても、とにかくこの曲はイイです!
DAOKO×岡村靖幸「ステップアップLOVE」インタビュー (1/2) – 音楽ナタリー 特集・インタビュー
https://natalie.mu/music/pp/daoko05
実は好きな曲たちって、なぜだかどこかでつながってるんだ
実は「ステップアップLOVE」のカップリング「カルアミルク」のアレンジはORESAMAのギターでトラックメーカーの小島英也さんです。
小島さんはDAOKOの初期から曲を手がけていて、あの「BANG!」なんかも彼の曲なのです。
さらに、「ワンダードライブ」をはじめ、魔法陣グルグルのOPになった「Trip! Trip! Trip!」、「流星ダンスフロア」など最近のORESAMAのMVの振り付けは、ELEVENPLAYのNONさんが担当しています。
さらにさらに、今年の12月に3年半ぶりに復活したNegiccoの配信番組「NegiSUMMIT 2017」では、NegiccoメンバーのNao☆ちゃんのたっての希望でORESAMAがゲスト出演したのですが、2013年のVol.6ではやはりNao☆ちゃんの希望でfhánaも出てるんですよね。
両方ともNao☆ちゃんがトーク中に感激してて、本当に好きでオファーしてくれてるんだなって思ったし、ブレイク前に目を付けてしまうNao☆ちゃんは凄いと思います。
やっぱり、好きになる曲はどこかでつながっているんですね。
2018年のアニサマには、fhánaはもちろん、ORESAMAとDAOKOと岡村ちゃんにも出て欲しいですね。
そして、岡村ちゃんにさいたまスーパーアリーナ全員の脳みそを溶かしてほしいです。
「脳みそ溶かされた音楽 Advent Calendar 2017」は、この記事をもって無事すべて埋まりました!
素晴らしい!
年末年始はこのアドベントカレンダーで紹介された曲を聴きまくって、脳みそをさらに溶かしまくりましょうね。
それではみなさん、よいお年を!
この記事を書いた人
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FAシステムメーカー、国内最大手印刷会社製版部、印刷・ウェブ制作会社を経て、家庭の事情で実家に帰省して独立
現在はフリーランスと制作会社シニアディレクターのマルチワーク
ウェブ制作のほぼ全般を見渡せるディレクター業務が主だが、デザイン・コーディングも好き
1997年ブログ開設
WordPressコミュニティには2011年から参加
WordCamp Kansai 2016 セッションスピーカー
WordCamp Tokyo 2023 パネルディスカッションパネラー
WordBench京都、WordBench神戸、WordPress Meetup八王子など登壇多数
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