「これって、パイじゃなくてタルトだよね?」
アンミラでパイを食べて「これって、パイじゃなくてタルト?」なんて感想を持った方、いらっしゃいませんか?
一般的に「パイ」といえば、さくさくの薄い生地が何重にも重なったものというイメージがあります。
それに比べてアンミラのパイの生地はクッキーみたいで、パイとは言えないような気がしませんか?
実は、私もうすうすそう思っていたんです。
でも、アンナミラーズは「アメリカンパイレストラン」。
なのにそこで出されているのが「パイじゃなくてタルトではないか?」というのは、あまりに根源的な問題すぎて(笑)、今まで、あえて触れずにいたんです。
でも、いつまでも放って置くわけにはいかないので、きちんと調べてみることにしました。
2つのパイ
とりあえず「アメリカンパイ」でググって(Googleで検索して)みました。
引っかかるのは「アメリカンパイ」というエッチな映画のページばかり。
(実は、これには凄いオチがあるのですが・・・それは後で・・・)
その中で、いくつか洋菓子関係のページも見つかります。
そして、興味深い記述も見つかりました。
一般に”パイ”と呼ばれているものは、大きく分けて二種類になる。
ひとつは生地が層状になった“フレンチパイ”
もうひとつは小麦粉と油脂を練り合わせただけの“アメリカンパイ”(中略)
普通の洋菓子店で食べられるパイはほとんどがフレンチパイで、アメリカンパイを出している店はあまり見かけない。だから普通の人にとってはアメリカンパイはただ甘いだけに感じるかもしれない。
(”@nies” 「フレンチパイとアメリカンパイ」より
http://anies.net/menu/essay_06.html)
パイ生地の製法には二通りある。
ひとつはバターを小麦粉生地で包んで薄く伸ばし数回折りたたむ方法で折り込みパイ生地またはフレンチパイと呼ばれ、フランス語ではフイユタージュという。
もうひとつは小麦粉と小さく切ったバターを混ぜ合せて数回折りたたむ方法で練り込みパイ生地またはアメリカンパイと呼ばれる。
折り込みパイのほうが軽く層状になりやすい。(”園田学園女子大学短期大学部 生活文化学科国際食文化コース” 「洋風料理 洋菓子パイ」より
http://www.sonoda-u.ac.jp/R/yo23.htm)
なるほどねー。
つまり、日本で「パイ」といえば、薄い生地を何重にも折り込んだフレンチパイが有名で、練りこみパイであるアメリカンパイはあまり一般的ではない。
だから、アンミラのパイはパイと認められにくい。というわけなんです。
浮かび上がるもう一つの疑問
アンミラのパイは、れっきとした「アメリカンパイ」だった。
この事実は私を安心させてくれました。
しかし、調べているうちに、私には別の疑問がふつふつと浮かび上がってくるのでした。
そして、このページの冒頭で投げかけた問いに対して、これまで調べてきたことが半分しか答えになっていないことに気がついたのです。
アンミラのパイは「パイ」でした。
でも、「タルト」ではないと言い切れない。
いや、調べれば調べるほど、
アメリカンパイとタルトは同じものに見えてくるのです。
「アメリカンパイとタルトって、いったい、何が違うんだ?」
この答えを探し出すのは、アンミラのパイがパイだと証明するよりも、はるかに遠い道のりなのでした。
アンミラのパイは、パイじゃない?(その2) へつづく
この記事を書いた人
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FAシステムメーカー、国内最大手印刷会社製版部、印刷・ウェブ制作会社を経て、家庭の事情で実家に帰省して独立
現在はフリーランスと制作会社シニアディレクターのマルチワーク
ウェブ制作のほぼ全般を見渡せるディレクター業務が主だが、デザイン・コーディングも好き
1997年ブログ開設
WordPressコミュニティには2011年から参加
WordCamp Kansai 2016 セッションスピーカー
WordCamp Tokyo 2023 パネルディスカッションパネラー
WordBench京都、WordBench神戸、WordPress Meetup八王子など登壇多数
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