2020年9月6日(日)、オンラインで開催されたWordPressのイベント「WordCamp Ogijima 2020」に参加しました。
もともとは瀬戸内海の「男木島」という人口160人あまりの島で行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防のため人が集まる形でのイベントではなく完全オンラインでの開催となりました。
男木島では2018年に「WordCamp Ogijima 2018」が開催されています。
その年はスケジュールが合わずに参加できませんでしたが、参加した人たちの様子が本当にキャンプしてるみたいでとても楽しそうでした。
そこでまた開催されるWordCamp。
『すごく参加したい! でも、やっぱり瀬戸内海の島で開催されるイベントには距離的にも時間的にも参加しづらい・・・』と思っていましたが、オンライン開催へ変更されたことで参加を申し込みました。
正直言うと、『オンライン開催なのに「男木島」って銘打つことの意味ってあるのかな?』と思っていたのですが、その思いは、最初のこの動画で一気に払拭されました。
目次
参加者を一気に引き込んだラジオ体操
まず今回のイベントで参加者を一気に「WordCamp Ogijima 2020」の世界に引き込んでくれたのが、YouTube Live で流れてきたラジオ体操です。
もう、この動画を見ただけで『今日のイベントは楽しそう! ワクワクする!』って感じられますよね?
あまりに面白いので、私は体操せずにモニターをニヤニヤ眺めていました(笑)
ながら参加が出来るYouTube Liveがいい
イベント開催中は YouTube Liveでセッションの中継がされており、合間にはCM動画やスタッフへのインタビュー動画が配信されていて、家事をしながらとか食事をしながらとか、私のように急ぎの仕事をこなしながらでも参加することができました。
このユルさが、すごくありがたい!
テレビを見るように流しながら、気になったときはチャットやTwitterで書き込み。
たまに他の参加者や公式からリアクションがあったりすると、単なる視聴者ではなくちゃんと参加者の気持ちになれるのが良いのです。
ところどころでラジオ体操が再配信されて、そのたびにみんなが盛り上がるのも楽しいです。
オンラインなのにハンズオンセッション? その工夫がすごい!
オンラインのセッションだと、スピーカーの方が話して参加者はチャットやTwitterで反応するというのが一般的だと思うのですが、今回はなんとオンラインハンズオンセッションが多く行われました。
私は過去のWordCampでオフラインで少人数でのハンズオンセッションのメンター経験がありますので、正直、『オフラインでも結構トラブルが発生するハンズオンをオンラインでやるなんて大丈夫か?』って思っていました。
でも、WordCampのスタッフをやろうと思う人たちって柔軟な発想力でどんどん乗り越えて行っちゃうんですよね。
その中でも反響が大きかったのが、Googleスプレッドシートの利用です。
たとえば「初めての方大歓迎!ブロックエディターを使ってみよう」というハンズオンセッションでは、課題ごとの進捗確認に使われていました。
『できました!』『よくわかりません』などと書き込まれていくので進行する側もわかりやすいし、個別のリアクションも返しやすく、つまづいている人にはZOOMのブレイクアウトルームでメンターによる個別サポートが行われていて、全体が滞ることなく進んでいくのが素晴らしいなと思いました。
私が唯一参加者として参加した「WordPressなんでも質問大会」では、縦軸に質問が並び、横軸に参加者がどんどん回答を書いていく形式がとられました。
普通だと、質問があって回答する人がいて・・・という進み方になるのでどうしても取り上げられる質問に限りがあるし回答した人の話しか残らないのですが、ZOOMで注目の質問をディスカッションしつつGoogleスプレッドシートにみんなでどんどん回答を書いていく形式だと、実際に回答した人以外の意見も見ることができて多様性があるオープンソースらしいディスカッションになって、これも凄く良い試みだなと感じました。
「リモートワークの未来を体験しよう」というセッションでは、参加者がMiro(https://miro.com/)というツールを一緒に操作しながら進められました。
Googleドキュメントを同時に編集しながらというのはやったことがありますが、こういうグラフィカルなツールをオンラインでみんなで操作しながらミーティングを進められるのって面白いですね。
臨機応変なスタッフがすごい
YouTube Liveでは、セッションの合間に事前に収録された男木島の風景やスタッフの動画が配信されていました。
でもやっぱり、せっかくだからリアルな男木島も見てみたい・・・って軽い気持ちで私がツイートしたものだから・・・
本当にやっていただきました!
これが今のリアルな男木島なんだ!
ちょっと感動です!
実際の中継がこちら。
空は晴れていますが、すごい風です!
額賀さん、ありがとうございました!
グラフィックレポートがすごい!
今回のイベントでは、各セッションやLTの様子が「グラフィックレポート」で記録されました。
内容の濃いセッションの内容を1枚の絵にまとめるのって実際やってみるとすごく難しいのですが、レポーターの方々が作成されたものは素晴らしいの一言。
単にまとめられているだけでなく、スピーカーの似顔絵やイラストもあって見ているだけでも楽しいです。
申込定員がいっぱいだったり時間が重なって参加できなかったセッションの様子もわかり、とても良い取り組みだと思いました。
そして懇親会
そして、WordCampといえばやっぱり懇親会ですよね(笑)
今回はオンラインということで、ZOOMで全員が集まっての開催になりました。
とはいえ、100人以上が集まっている状況では話をする人って、どうしても限られてしまいます。
そこで、数人に分かれて話せるブレイクアウトルームを何回か設けることで、面識のない人同士が話の出来る工夫がされました。
ただ、オンラインの懇親会は、私、ちょっと苦手意識があります。
オフラインだと隣の人にちょっと話しかけたりできるんですが、オンラインだとどうしても全員の前で話しかけるような形になってしまうので、気になっている人とちょっと話すのって難しいんですよね。
たとえ真面目にWordPressの技術的な話がしたいという気持ちだったとしても、特に私のようなおじさんが面識のない方(異性ならなおさら)に話しかけるというのは、今のご時世、何かキッカケが無いと本当に難しいです。
なんとか、そういうのが解決できるツールができるといいなーって思っています。
そんな中ブレイクアウトルームでたまたま一緒になった、実行委員でセッションのスピーカーも担当されていた村上直子さんが私のことを知っていて声をかけてくださったのが嬉しかったです。
これで次から、私から話しかけても怪しい人だと思われないで済みますね(笑)
いろいろアウトプットしといて本当に良かった・・・
オンラインでも感じられた WordCampらしさ
懇親会は仕事が残っていることもあり早々に退出させていただきましたが、本当に、想像をはるかに上回る楽しいイベントでした。
そして、自宅に居ながらしっかりと感じられた「WordCampらしさ」。
これはいったいなんだったのでしょう?
また、前回の「WordCamp Ogijima」は、東京・大阪などの都市で開催されるのとは違う、男木島という小さい島で開催したからこその良さが出たイベントでした。
『それをオンラインでやることにどんな意義があるのか?』って実行委員の方々も悩まれていたようですが、実際開催されて、オンラインなのに、スタッフの多くは男木島にいないのに、なぜかすごく「男木島」を感じるイベントだったと思います。
どうしてそんなふうに感じられたのでしょう?
それは私には未だにうまく言葉にできないのですが、このイベントがオンラインで行われることについて語られた実行委員長の額賀さんの言葉を読み返してみると、なんとなくわかってくるように思います。
危機的な状況で、みんなで一つ階段を上ったような気がする。そんなイベントでした。
参加できて本当に良かった。
オンラインで開催することを決めてくれた実行委員の方々、本当にありがとうございました。
そして、一緒に参加したみなさん。
次回はオンラインになるかオフラインになるかわかりませんが、またこんな感動を一緒に作り上げていきましょう。
そして、どんな話題でもいいので、できれば話しかけてくださいねwww
この記事を書いた人
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FAシステムメーカー、国内最大手印刷会社製版部、印刷・ウェブ制作会社を経て、家庭の事情で実家に帰省して独立
現在はフリーランスと制作会社シニアディレクターのマルチワーク
ウェブ制作のほぼ全般を見渡せるディレクター業務が主だが、デザイン・コーディングも好き
1997年ブログ開設
WordPressコミュニティには2011年から参加
WordCamp Kansai 2016 セッションスピーカー
WordCamp Tokyo 2023 パネルディスカッションパネラー
WordBench京都、WordBench神戸、WordPress Meetup八王子など登壇多数
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